トリンケーロ
生産者 トリンケーロ
アスティで代々長熟型の素晴らしいバルベーラ酒を造るトリンケーロは、ピエモンテを代表するリストランテ・ダ・グイードの経営者一族でもある。ワイナリーは、アスティ県アリアーノ・テルメにあるヴィアノーチェという小さな村にある。ここは貴族が所有していた村で、19世紀前半にヴィスコンティ家オルナヴァッソ男爵によって建てられた古い農家と教会が今なお残っている。1920年代にセコンドとセラフィーノのトリンケーロ兄弟の所有となり、現在はレナートとエツィオ父子が所有・運営している。トリンケーロは、1925年よりブドウおよびワイン生産を始め、この県で最も早く、葡萄栽培農家による自家ビン詰めを行うための登記をした造り手(1952年)である。 ピエモンテを愛し熟知するマット・クレイマーは、トリンケーロについて次のように絶賛している。「単一畑が二ケ所あり、ヴィーニャ・デル・ノーチェとラ・バルスリーナである。ヴィーニャ・デル・ノーチェは多分、伝統的に作られるもっとも偉大なワインである。樹齢は非常に高く、最古のものは1929年にさかのぼる。ラ・バルスリーナも同じく樹齢が高くて1936年にまでさかのぼるが、オークの小樽で熟成される(現在は、ボッテに変っている)。この二者は、それぞれ独自の流儀をいきながら、最上のバルベラ・ダルバ酒と覇を競いあっている」。 現在ワインを造っているエツィオ・トリンケロは、グラヴナーの考え方に大きく影響を受け、90年代に醸造過程に酸化防止剤の使用をできるだけ抑えた、自然なワイン造りを目指した。かつては50haを超える畑を有していたが、家族運営で理想とするワイン造りを実現するには11haが限度と考え、最上の区画を残して他を有名なワイナリーに売ってしまった。小樽の使用をやめ、新たに小型のボッテを買い、よりクラシックなスタイルに戻った。長年にわたり有機農法で栽培しているが、「今さら認証をとるまでもない」として、認証を取っていない。 伝統を追求するエツィオの新しい試みは実を結び、ようやく完成に近付いたと言える。ゆっくりと時間をかけて仕上げられるワインは、いずれも優雅な味わいで、ユニークな個性に溢れている。
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ソーニョ・ディ・バッコ 2021 / トリンケーロ
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パルメ・シャルドネ 2020 / トリンケーロ
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タイヨー 2019 /トリンケーロ
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ビアンコ 2021 /トリンケーロ
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アユート!・ビアンコ 2022 /トリンケーロ
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ソーニョ・ディ・バッコ 2022 / トリンケーロ
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パルメ・シャルドネ 2022 / トリンケーロ
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