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生産者 ピエール・フリック


【ドメーヌについて】  アルザス地方のコルマールの南ファッフェンハイム村にあり、1970年にビオロジック、1981年からビオディナミを始め、アルザスにおける有機農法の先駆者であるピエール・フリック。自然の表現とブドウの純粋さをワインにとじこめることを信念とし、その味わいはピュアで純粋に品種の個性を楽しむことができる。

土にあまり手をかけず、ブドウは破砕を経ず、房まるごとでプレスされる。ステンレス・タンクで発酵後、アルザスの伝統的なフードルで熟成させ、微量の亜硫酸の使用以外は一切なにも添加しない。リースリング、ゲヴュルツトラミネール、シルヴァネール、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、25のキュヴェが造られるが、すべてのワインが品種とテロワールの個性にあふれている。

 第三紀の初期(6,000万年前)、地殻中に大きな褶曲が形成されてアルプス山脈が出現し、そのあおりでヴォージュの「黒い森」は海抜3,000m近くまで押し上げられ、2,500万年前に、この山脈の中心部が隆起によって砕けたあと、ふたたび沈降したため、地表面に深い断層が生じ、今日のアルザス平原がかたちづくられた。この断層地帯に、当地のワインの全生産地域が広がっている。

 というわけで、十指にあまるフリックのブドウ畑はどれもパッチワーク状をなし、この地方特有の石灰質土壌の畑が、15キロの範囲内に散在している。ベルクヴァインガルテン、ビール、ロート・ミュルレ、シュタンゲンベルクといった個々の畑産のワインには、土壌に由来する特有の味がある。なかでも、シュタイナート、フォーブール、エヒベルクというグラン・クリュ畑は、もっとも名高いもので、それぞれ特有の土壌と特有の微気候を有している。フリックの畑が属する小地区は、コルマールとゲブヴィレルのあいだにあるが、ヴォージュ山脈の頂――いわゆる「ル・グラン・バロン」――が雨を遮るおかげで、当地はペルピニャンに次いでフランス第二の少雨地帯になっている。

【畑について】 栽培:ビオディナミ

認証機関:デメター、エコセール

土壌:石灰質 ビール、ロート・ミュルレ、シュタンゲンベルク、これら石灰質のテロワールは、ドッガー(ジュラ紀中期)時代に海から来たもので白っぽく、魚の卵の小粒サイズな石灰岩。これは簡単に割ることが出来る脆い岩。小石が多く、保水性が低いのが特徴。 ビール:西向きの平野の中の突出した丘であり、褐色石灰質の土壌。 ロート・ミュルレ:硬い石灰質の敷石の上の、鉄分を含む褐色石灰質土壌。畑は平野の近くの突出した丘の頂上に位置し、夕方までの日照時間が最も長いところ。 シュタンゲンベルク:東向きの乾燥した丘の頂上に位置する。硬い石灰質の敷石の上の褐色石灰質土壌。

【醸造について】

醸造:空気式圧プレス。

熟成:オークの大樽(3000L)でシュールリー。

ピエール・フリックでは、2002年ヴィンテージよりコルクの使用をやめ、王冠を採用している。理由としては、有機栽培でつくられているコルクが需要に追いつかないこと。良質のコルクを選んで使用していてもブショネがでてしまうこと。ブショネが出た際に、もともとのワインが悪かったのだと誤解を受ける場合があること。というコルク側の問題(デメリット) そして王冠での熟成の信頼性が証明されていること。(エミール・ペイノーの研究、それからシャンパーニュも熟成は王冠でされている。)(ボトル熟成には酸素は必要ない。コルクでの熟成でもコルクが長年の間に収縮して酸化が起きてしまうことの方が問題。)という王冠側のメリットがある。全ての白ワイン、ピノ・ノワールは100年以上使用しているフードル(大樽)で熟成させる。    

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